Introduction >> story
 ウイスキー造りという1つの夢を実現する為に会社を立ち上げた男がいた。
その男の名は、肥土伊知郎。ウイスキーの造り手である。

 時は遡り2000年。
生まれ故郷である埼玉県秩父市で彼が社長をしていた東亜酒造が倒産が決まる。
今まで丹精込めて造って来たウイスキーの原酒は破棄されることとなった。
それを知った彼は、自ら資材を投げ打ってウイスキーの原酒を買い取り、
長年の夢だったウイスキー造りへの道を歩む事を決意。
その第一歩として買い取ったウィスキーを自ら樽詰めをし、
より個性の強いウィスキー造りをしながら、
バーや酒屋を周り自らのウィスキーを世に浸透させていく。

 彼のウィスキーは海外で高い評価を受け、
2006年6月ウィスキーの専門誌、ウイスキーマガジンでジャパニーズ部門の金賞を受賞、
これを機に彼のウィスキーはウイスキーを愛する人々の間で評判を呼び、
多くの賞を受賞するに至っている。
2006年12月埼玉県では初の試みである、ベンチャー企業への土地の貸与が決まり、
彼は念願の秩父での蒸留を可能なものとした。
これから、ウイスキーマン肥土伊知郎の新たなる挑戦が始まる・・・。

 ウイスキーが1人前になる為には長い時間と良質な素材が必要だ。
清廉な水、豊かな土地で育てられた大麦、3000年の太古より蓄積されたピート、
それらを100年の歳月をかけて育った樽で長い間熟成させる。
熟成期間は5年、10年ととにかく時間がかかる。
長いものでは、30年から50年も熟成されたウイスキーもある。

インターネットなどの情報網の発達によりスピードや便利さなどが重要視される現代の中で、
長い時間熟成されて出来るウイスキーは異彩を放つ存在である。

そのウイスキーに対する執拗なまでに真っ直ぐで情熱的な肥土伊知郎の生き方は、
今を急いで生きる私たちに強烈なメッセージを残すだろう。